僕は議論を好まぬ

 (一) 緒  言

 僕は議論を好まぬ、拾數年以前、詩を作り初めてから、議論は成るべく爲ない方針である,然し、世間の人は詩を了解する力が乏しいので、詩には遠から現はれて居る思想でも、單純な理窟に成つて見なければ目が覺めないのは、如何にも殘念なのだ。近頃、身づから救世主であるとか、あらざる神を見たと...

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議論は相合はぬ節多けれども

 議論は相合はぬ節多けれども、     常に小弟を勵ます益友、   木村鷹太郎君にこの著を献ず。

 はしがき

 僕、一席の演説を依囑せられ、その原稿を書いて居ると、この樣に長くなつてしまつたので、雜誌に掲載することも出來ず、止むを得ず一册として出版さすことにした。 曾て、博士三宅雄二郎氏、...

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晴れた静かな田舎の風景

「煩いよ――。俺は今そんなものゝことを考へてゐるんぢやない。」「兵隊のラツパなんてどうでも好いわよ。――しつかりしなさいよツ――」 滝野は、周子の声など聞えぬ風でそつと口のうちで呟いた。「だが困つたことには、あのラツパでは音の調程が出来ないことだ、思ひツきり強く吹かなければ鳴らないんだからなア、...

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