面白い歌をうたひ

「歌はあれより他に知らないんだ。踊りもそれより他に知らないんだ。それがみつともないとされては、一体俺は如何すればいゝんだ。」「煩い/\、酔つぱらひ。だから立派なことをお習ひなさい。」「折角この俺が、面白い歌をうたひ、愉快な踊りに耽らうとするのを、碌でもない批評をして、恍惚の夢を醒さうとするのか?...

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昼間の約束

「遅いんですよ/\、それに昼間の約束を忘れやしないでせうね。」「あの歌でさへなければ、好いだらう。」 夫がさう、きつぱりと云ふと周子は一寸好奇心を動かせた。(あの他にどんなことを知つてゐるだらうかな?)「家の中でゞも自由が許されないといふのか。昼間も家《うち》でのう/\[#「のう/\」に傍点]...

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芸術の話

「僕は、夜といふものに対して不思議な感覚をもつてゐます。」「――」周子は、解るといふ風に点頭いた。解らないのだが、さうしないと軽蔑されるやうな惧れを感じたから。「滝野、君も古くから昼と夜とを転換してゐる生活を持つてゐるらしいが、君はどうだ、君は、昼と夜と、どつちの世界にほんとうの自分自身の姿を発...

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