直立不動の姿勢を執つた

「げツぷ……うむ、斯う馬鹿にされて黙つて引つ込むわけには行かない、歌も許されず、踊りもいけないとなれば、吾輩だつて生きてゐる以上は、生きてゐるといふ何らかの証拠を見せなければ、承知が出来ない、……何を演らうか、何を喋舌らうか、どうすればいゝんだらう。」 彼はそんなことを云ひながら暫らく凝ツと考へた...

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面白い歌をうたひ

「歌はあれより他に知らないんだ。踊りもそれより他に知らないんだ。それがみつともないとされては、一体俺は如何すればいゝんだ。」「煩い/\、酔つぱらひ。だから立派なことをお習ひなさい。」「折角この俺が、面白い歌をうたひ、愉快な踊りに耽らうとするのを、碌でもない批評をして、恍惚の夢を醒さうとするのか?...

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昼間の約束

「遅いんですよ/\、それに昼間の約束を忘れやしないでせうね。」「あの歌でさへなければ、好いだらう。」 夫がさう、きつぱりと云ふと周子は一寸好奇心を動かせた。(あの他にどんなことを知つてゐるだらうかな?)「家の中でゞも自由が許されないといふのか。昼間も家《うち》でのう/\[#「のう/\」に傍点]...

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