精霊の目は狂った様に輝いて

第一[#「一」に「(ママ)」の注記]の精霊の目は狂った様に輝いて、顔中の筋肉がズーッとしまって居る。[#ここで字下げ終わり][#ここから改行天付き、折り返して1字下げ]精女(足元を見つめたまんま震える声で)云っても良いんでございましょうか、――お死に遊ばせ。[#ここから4字下げ]第一[#「一」に「(ママ)」の注記]の精霊は飛び上って精女の目を見つめ神経的に高笑をする。二人の精霊もその声にこっちを向いて二人の廻りをとり巻く。[#ここで字下げ終わり][#ここから改行天付き、折り返して1字下げ]第一の精霊 シリンクスお主はこの若人に何をお云いなされた? あの笑い声は――あんまりとりとめもない声だったが――精女(かおを赤くしながら無邪気に)アノ、私はこの方が死ねと云えとおっしゃいましたので申したんでございますが――この方はそれをきいて御笑いなさったまででございます。第二の精霊 死ね? 思い切った事をお主は御云いなされた――コレ若い人、お主はそれをほんの心で聞いては大した事が出来ぬともかぎらぬ、じょうだんだと聞き流され、三つ子の云うた事だと思って居なされナ?第三の精霊 私のほんの心できいてもなにも大した事等は起らぬ、私がこの精女殿に――まっしろけな幼児の様な心をもったこの御人にたのんで云うてもらった事じゃ。第二の精霊 その様な事をたのむとはサテサテ――ほんとうに御主にはこの精女殿が美くしすぎたのじゃ。第三の精霊 私はこの上もない安心を得たのじゃ。 嬉しい事だ、のぞみの満ち満ちた事だ。[#ここから4字下げ]

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